湯の川地区でできる体験プログラムの予約サイト「ゆのぶら」の画面

二次元コード

　函館湯の川温泉旅館協同組合（金道太朗理事長）は、加盟宿泊施設が提供する体験プログラムの予約サイト「ゆのぶら」を立ち上げた。温泉の日帰り入浴やレンタル自転車でのサイクリング、ものづくりワークショップなど同地区でできるプログラムを紹介しサイト内から予約ができる。体験型観光を通じて宿泊施設を中心にエリアを回遊してもらい、地域活性化を図る狙いだ。

　湯の川地区では魅力発信に向け、各宿泊施設が体験型観光のプランを販売。今回、それぞれ打ち出している体験コンテンツをさらに周知しようとＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）を活用し予約サイトの開設を企画。道観光推進機構の「地域の魅力を活かした観光地づくり推進事業」の採択を受け、補助金を活用し今春から準備を進めてきた。

　サイトでは花びしホテルや竹葉新葉亭の日帰り入浴、湯の浜ホテルの日帰りバイキングプランなどを掲載。西村有人副理事長（４８、花びしホテル社長）は「通常観光では宿泊するホテル以外には行かないが、日帰り入浴などで気軽に立ち寄ってエリアを回遊してほしい」と話す。このほかにも、湯の川温泉発祥の地とされる湯倉神社での体験や、ハーバリウム、フラワーアレンジメントの製作など多彩に紹介。体験したいコンテンツを選び、日時を指定して予約、会計までがサイト内で完結する。

　２１日に開設し、現在は５施設で約２０のコンテンツを用意。今後は数を増やして充実を図るほか、インバウンドの回復を見据え、多言語対応も視野に入れる。西村副理事長は「にぎわいを創出し経済を回して、宿泊施設だけでなく商店街などにも効果を波及させていきたい。サイトがより楽しく旅をするきっかけになれば」とＰＲする。サイトへのアクセスは二次元コードから。