息ぴったりの舞踊を披露した大谷桂三（右）・龍生父子

　函館市制施行１００周年を記念したイベント「はこだて歌舞伎１００周年セレモニー公演」（十字屋後援会桂三会主催、函館市など後援）が１９日、旧函館区公会堂大広間で開かれた。函館市民歌舞伎「初春巴港賑」の監修を務める、歌舞伎俳優の大谷桂三さんらが、歌舞伎の定番演目「連獅子」を披露し、約１５０人の観客を沸かせた。

　公会堂は市制を施行した１９２２（大正１１）年、市民劇団が歌舞伎「白浪五人男」を上演した歴史のある場所。この日は、函館市民歌舞伎の今均委員長の口上で幕開け。メイン演目の連獅子では、桂三さんと長男の龍生さんが、特設ステージ上で息のぴったり合った華やかな舞踏を繰り広げ、会場からは惜しみない拍手が送られた。

　２１～２３日には、遺愛学院講堂で歌舞伎鑑賞教室「はこだて歌舞伎公演」を予定している。連獅子のほか、演目や歌舞伎の約束事を解説する「歌舞伎のみかた」も披露する。

　開演時間は各日とも午前１１時と午後３時半。チケットなどの問い合わせは十字屋後援会桂三会函館事務局（０１３８・６５・８３７１）へ。