【新ひだか】日高管内中体連卓球専門委員会主催の選手強化練習会が10日、静内の山手体育館で開かれ、卓球全日本マスターズ優勝の荻原典和さん（40）から技術指導を受けた。

　９月３、４日に帯広市のよつ葉アリーナ十勝で開かれる全道大会（カデットの部・14歳以下、13歳以下）に向け、出場選手40人の技術向上を目的に開催。

　講師の荻原さんは宮城県育英高校卒業後、大正大へ進学。卓球選手として２度全日本マスターズを優勝し、ＪＲ北海道で活躍した。現在は総合卓球用品メーカーのＶＩＣＴＡＳの札幌営業所に勤務するかたわら、全道各地の中学生を中心に卓球教室を開き、卓球の普及、技術向上へ向けた活動を積極的に展開している。

　荻原さんは「全道大会の本戦で力を出し切ってほしい」とあいさつし、各選手の課題や教えてほしいことなどが書かれた強化練習会メモを見ながら、個別練習で球出しし選手に合わせた技術アドバイスをした。

　指導を受けた藤谷光希選手（平取中２年）は「相手の強い玉の取り方を聞いた。繰り返し練習して全道大会では、一つでも多く勝ち上がりたい」、久保結華選手（浦河第一中２年・浦河ジュニア）は「下回転ドライブの取り方のポイントを教わった。全道大会では、３回戦まで勝ちたい」と目標を話した。

　荻原さんは「子どもたちは、無限の可能性を秘めている。一生懸命に挑戦することで自分の能力を引き出せる手助けをしていきたい」と選手を励ました。

荻原さん（右）から個別指導を受ける選手たち