十勝産の甘み存分 市ふるさと給食11月新メニュー試食【帯広】
米沢則寿帯広市長が4期目の公約に掲げる「おいしい給食プロジェクト」の一環で、「おびひろふるさと給食」のリニューアルを進めている帯広市学校給食センターは28日、同センターで新しい献立の試食会を開いた。関係者が十勝の恵みをふんだんに使ったぜいたくな給食に舌鼓を打った。
同プロジェクトは「フードバレーとかち」の新たな展開で、「十勝でなければできない」給食を内外に発信していく。
市のふるさと給食は1983年に開始。十勝の新鮮で安心な農畜産物を利用することで、地場産物への理解を深め、郷土愛を育むことを目的とする。2014年度からは野菜を地場産のみで調達できる9~11月に各月1回、提供している。
今年度リニューアルするのは、数年間同じメニューが続いていた11月の献立。市長選後の4月下旬から始動し、森のスパリゾート北海道ホテルの羽山正彦総料理長、レシピ開発などを手掛けるグロッシー(帯広)の北村貴代表の協力を得てメニューを考えてきた。
試食会には、生産者や給食センター運営委員、広瀬容孝教育長ら21人が参加。豊西牛やジャガイモ、タマネギ、ニンジン、ナガイモ、ゴボウ、豆類を洋風に煮込んだ「十勝野菜のオベリベリ煮込み」、満寿屋商店が作るコーンと小麦のパン「とうきびアマム」、従来の人気メニューでダイコンとコーンがメインのマリネ「ダイコーンラタシケ」の3品が提供された。
参加者は献立の写真を撮ったりしながら、黙食で味わった。給食センター運営委員の米澤亮太さん(43)は「十勝産の野菜は甘みがありおいしい。(子どもたちにも)人気が出ると思います」と話した。北村さんは「一つひとつの素材の味がちゃんとしていて全体のバランスが取れている。とても完成度が高い」と評価し、「子どもたちが十勝を離れても、地域を愛するきっかけにもなるのでは」と話した。
同プロジェクトでは今年度、生産者や加工業者、作り手など給食に関わる人の思いを発信する動画も制作する。
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