機械を使い人工的に発生させた霧の中にさまざまな色のレーザーを照射した幻想的な演出を多くの観客が楽しんだ

　「ＫＩＲＩＦＥＳ．２０２２」（実行委主催）が２２日、釧路市幸町緑地憩いの広場と耐震旅客船岸壁特設会場で開幕した。入場者全員にマスク着用と手指消毒、「ＫＩＲＩＰＡＳＳ」と呼ばれる独自の入場管理システムを導入するなど、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上で、来場者は音楽ライブやレーザーショーを楽しんだ。２４日までさまざまなイベントが予定されている。

　同フェスは、釧路の「霧」を逆転の発想でイベントに生かした「霧フェスティバル」として、１９８５年から始まった夏の一大イベント。昨年から、メイン会場を耐震バース岸壁に移し特設ステージを設置。音楽ライブを充実させたほか、豪華キャンプの「グランピング」サイトを設置するなど、内容を大幅にリニューアルした。今年も昨年の流れを引き継ぎ、２４日までの３日間、総勢８組のアーティストが出演して会場を盛り上げるほか、２３日には午前１０時から、北海道初となる「ＴＥＥＮＳＲＯＣＫ（ティーンズロック）」の地区大会も行う。

　初日のこの日は、一般参加型の「筋肉フェスティバル」のほか、ベリーグッドマンやＧＡＫＵ―ＭＣのライブなどが行われ、飲食ブースには地元飲食店１８店が軒を並べた。午後８時２０分からは、恒例の音に合わせてレーザー光線を放つ「霧レーザーショー」が行われ、大勢の観客から「きれい！」「すごい！」など、歓声が上がっていた。

　家族４人で来場したという栗林ちさとさん（８）は「レーザーがとてもきれいだった。あすも見に来たい」と笑顔を見せていた。同フェス実行委の島本勇平委員長は「雨の中でも遊べるブースも用意しているので、雨具などを用意して遊びに来てほしい」と来場を呼び掛けている。