３年ぶりに復活した北斗文化学園の学生みこし＝１８日、室蘭市母恋北町の北海道福祉教育専門学校

　３年ぶりに「ワッショイ」－。室蘭の北斗文化学園で１８日、運営する北海道福祉教育専門学校（母恋北町）とインターナショナル調理技術専門学校（山手町）による学生みこしが復活した。さまざま国の留学生らが担ぎ手となり、伝統の継承へ国際色豊かにみこし渡御を行った。

　参加したのは、エジプトやイスラエル、フランス、ベルギーなどからの留学生を合わせた約１００人。みこし出発前には留学生らが「光輝け北斗文化」などと日本語で北斗節を披露した。

　みこしは福祉教育専門学校前にある清住神社を出発。力強い太鼓の音が響く中、学校の敷地内を威勢よく回った。法被姿で参加したベトナム人留学生のカオ・タン・クオンさん（２３）は「みこしを担ぐのは初めて。ワクワクします」と笑顔を見せていた。

　同みこしの渡御は１９９６年から母恋神社祭典に合わせて開催。ここ２年間は新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。

　澤田乃基学校長は「地域に元気を届けたい。みこしは組み立てから学生が行っており、留学生たちには伝統文化を感じてもらいたい」と話していた。