切手集め郵趣の普及発展に尽力 函館の渡利さん特別功労賞【函館】
長年にわたり郵趣の普及発展に尽くしたとして、公益財団法人「日本郵趣協会」の函館支部長、渡利正義さん(81)が、同協会創立75周年特別功労賞を道内で唯一受賞した。4月下旬に東京で行われた表彰式で受賞者代表の謝辞を述べた。「今後も切手文化の向上に努め、心豊かな社会の創造に貢献していきたい」としている。
同協会は国内最大級の郵趣組織。渡利さんは14歳から切手を収集。1997年には、収集家仲間とともに当時休眠状態だった函館支部を再興し、以来25年間、支部長を務めている。
2010年に函館で開催した同協会全国大会を主管。全国各地の会員らが参加し、切手展や切手のオークション、シンポジウムなどを企画した。「県庁所在地以外での開催は異例だった。本部の要請に応え準備運営に当たった。会場の確保、参加者の宿泊先の調整など大変だったが、良い経験になった」と懐かしむ。
支部の会報は一度も休まず306号まで発行。昨年は地域交流まちづくりセンターで函館支部として「切手発行150年記念趣味の切手展」を開催。渡利さん自身も自宅近くの郵便局で所有切手の展示会を長年続けてきた。
「希少価値の高い特殊な切手や消印収集など郵趣は人それぞれに楽しみ方がある。深く調べることで学校では習わないような歴史を知ることができ、それが魅力。切手文化を次の世代へ継承していきたい」と意欲を新たにする。
同支部は毎月1回、市総合福祉センターで例会を開いており、新規会員を募集中。問い合わせは渡利さん(0138・51・5890)へ。
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