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十勝毎日新聞

公立芽室病院に3医師 外科も再開【芽室】

 公立芽室病院(研谷智院長)に1日付で3人の医師が着任した。これまでの「内科・総合診療科」を「総合診療科」に改め、1年間休診していた外科を再開し、1人だった午後の外来も2人の医師が診察する。診療体制強化と経営安定化を両輪に、医療の質向上を目指す。

新たに着任した(左から)相馬医師、高橋医師、和田医師

 着任したのは内科・外科診療部長に高橋佳史さん(45)、共に内科医長の和田孔明さん(42)、相馬学さん(38)。総合診療科の医師として外来診療や内視鏡検査、訪問診療などに携わる。

 高橋さんは島根県出身。自治医科大卒。内科を中心に縫合などの外科処置も担う。同病院には2013年から21年まで勤務している。「地域に必要とされる病院を目指し、そのための努力をしたい」と語る。

 和田さんは栃木県出身。自治医科大卒。これまでも栃木県内の診療所などで内科系疾患を幅広く診る総合診療に携わってきた。初の北海道勤務に「医学や健康の悩みについて、気軽に相談できる医師を目指したい」と意気込む。

 相馬さんは新潟県出身。消化器内科を専門とし、特に肝臓の病気の治療に力を入れてきた。これまでの経験を生かして胃・大腸カメラなど、内視鏡検査を中心となって進める考えで、「消化器内科だけでなく、幅広く診ていきたい」と話している。

 3人の着任に伴い、総合診療科の医師は開設以来最多の6人。午後の外来診療は、増員により待ち時間の短縮や外来患者の受け入れ増を見込む。

 各種検診や訪問診療も積極的に行い、同病院が力を入れてきた回復期・慢性期治療のさらなる充実を目指す。一方、急性期医療を担う医療機関との連携、コロナ禍でのPCR検査効率化などにも期待を寄せる。

 町が主体となり、高齢者を中心に住民らが住み慣れた地域で最期まで暮らすことを目的とした「地域包括ケアシステム」で、同病院は医療機関の中核を担う。7月にも新たな医師が着任する予定で、同病院は「芽室病院に行けば安心と思ってもらえるような取り組みを院内全体で進めたい」としている。

 診療時間は午前8時45分~午後0時半、同1時半~同5時15分の2部制。問い合わせは同病院(0155・62・2811)へ。

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