アスパラの選果作業を開始

【新ひだか】町内三石の建設会社、幌村建設（幌村司社長）の関連会社農業生産法人ファームホロで、春の味覚アスパラの収穫が始まった。「今年のアスパラは上々の出来」と味と品質に太鼓判を押し、出荷作業を進めている。

　ファームホロは２００５年に幌村建設が新領域事業として設立し、アスパラガスと花卉の生産販売をしている。19年には食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる国内認証「ＪＧＡＰ」を、日高管内で初めて取得した。

　生産の主となるアスパラは〝太ゴロ〟で甘味が強いのが特徴。高品質にこだわり、常に同じ品質で顧客の要望に応えられるよう細やかな品質管理に取り組み、生産努力を積み重ねている。高品質なアスパラは、一流レストランやホテルからの注文も多く、関東や関西など本州や札幌市内へ出荷している。

　コロナ禍の影響で、レストランからの注文が減少し売り上げも落ちていた時期もあったが、昨年は、一般の顧客からの巣ごもり需要で売り上げも少しずつ回復。今年については、まん延防止措置も終わり、レストランなどの需要も増えてくることを見込んでいる。

　グリーンアスパラを中心に、ホワイトアスパラ、ムラサキアスパラを生産。グリーンアスパラは４月上旬から５月上旬に最盛期を迎え、収穫は９月頃まで続く。

　今年の出来栄えについて、アスパラリーダーの木島誠二さんは「秋から冬にかけての天候が良かったので、糖度が高く味の良いものができた。収穫量も期待できる」と話している。

　ファームホロのアスパラは、生育状況が良いものから収穫し、選果作業で規格をそろえ袋や箱に詰めて出荷作業を行い、順次発送している。

収穫期を迎えたアスパラ