【新冠】静内警察署（横山博暁署長）は24日、特殊詐欺被害防止の啓発活動で新冠町に在住する高齢者宅に訪問し、チラシを配布した。

　同署独自のこの啓発活動は１日から28日まで行われている「巡回連絡特別強化月間」の一環で、高齢者を中心に巡回している。北海道では昨年、還付金詐欺だけでも40件以上の被害があり、特殊詐欺全体の約30％を占めているという。

　この日は新冠町節婦を中心に、同署地域課の近藤謙作課長と節婦駐在所の佐藤雄介巡査部長ら３人で、佐藤巡査部長が作成した「『ＡＴＭで手続きしてください』は詐欺！還付金詐欺にご注意を！」と書かれた「特殊詐欺防止」のチラシ（２５０枚）を用意して訪問巡回しながら在宅者へ手渡した。

　チラシを受け取った節婦町の白浜智子さん（85）は「１回聞いただけでは、忘れてしまうことが多く、こうして巡回訪問してもらえると思い出せる」と話した。

　近藤地域課長は「コロナ禍で家族の行き来がなかなかできないので、代わりに特殊詐欺、交通事故などの注意を促していく」と話していた。

注意喚起のチラシを受け取る白浜さん（右）