【様似】全国町村会自治功労者表彰の伝達式が25日、様似町役場大会議室で執り行われた。受賞した様似町の坂下一幸前町長に日高町村会長の大西正紀えりも町長が感謝状を手渡し、町長として永きにわたり町の振興発展に寄与した功績をたたえた。坂下前町長は「４期の間、町政に協力してくれた皆さんに感謝したい」とこれまでの支援に感謝の意を表した。

　全国町村議会議長会が、町村議会議員とその関係者が議会活動を通じ地方自治の進展のために大きな役割を果たしていることを高く評価し、その功労を表彰するもの。今回の受賞は、町長職を４期務めた首長の功績をたたえての表彰。日高管内では、これまでに、新ひだか町の酒井芳秀前町長が受賞している。

　坂下一幸前町長は、２００５年（平成17年）の選挙で初当選。２期務めていた橋爪正利氏が病気を理由に辞職したことを受け、当時助役だった同氏が立候補し、無投票当選。その後の選挙も、立候補者がなく、４期連続で無投票当選している。日高町村会長などを歴任。町長在任中の２０１５年には、アポイ岳ジオパークがユネスコ世界ジオパークに加盟するなど、顕著な功績を残している。

　町役場で執り行われた表彰伝達式には、様似町の荒木輝明町長、木下行宏副町長、秋山寛之教育長、工藤仁様似町議会議長が主席。日高町村会長の大西えりも町長が坂下前様似町長の功績をたたえ、感謝状と記念品を手渡した。

　表彰を受けて坂下前町長は「ひとつの町をつくるには、そこに住んでいる人たちのために何をやっていくのかを首長だけではなく、議会とも議論し、切磋琢磨してやってきた」と４期務めた在任期間を振り返り、「今回、賞をいただいたのは、これまでにご支援いただいた多くの人のおかげ。支えてくれた家族にも感謝したい」と受賞の喜びを伝えた。

大西町村会長（左）から表彰状の伝達を受けた坂下前様似町長（右）