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十勝毎日新聞

老舗酒店跡にレストラン 丹羽さん「てるい商店」【池田】

 2年前に閉店した老舗酒店「照井商店」(池田町西1ノ8)の跡に、カフェレストラン「てるい商店」が2月5日にオープンする。飲食業や農産物の加工・販売などを行う「TMF合同会社」(同)の代表で、国内外でフレンチや和食といった多彩な料理を提供してきた丹羽寛貴さん(37)が腕をふるう。

カフェレストラン「てるい商店」をオープンする丹羽さん(右)。左は妻の愛さん

 丹羽さんは奈良市出身。20代前半は不動産業などを手掛ける大阪市内の会社に勤務し、退職後は実家の民宿に勤務。自身の提案で料理を和食からフレンチに切り替えて調理を担当したり、ソムリエの資格を取得してワインの醸造について深く学ぶためにカナダを訪れたり、思い立つとすぐ行動に移してきた。

 帰国後は妻の愛(めぐみ)さん(32)と再び実家の民宿に従事したが、今度は農業にのめり込むように。夫婦で日本を横断しながら短期のアルバイト生活を送り、千葉県南房総市で花や野菜、愛媛県八幡浜市でミカン、埼玉県深谷市で深谷ネギの栽培を手伝うなど各地の農家を渡り歩き、2020年8月に池田町川合の十勝美濃農場に行き着いた。

 畑仕事に従事する中、同農場取締役の美濃廣由さん(63)が創業したTMF合同会社の代表に抜てき。20年11月に美濃さんが照井商店の土地と店舗を購入し、飲食店を開業するに当たって丹羽さんが経営を担うことになった。丹羽さんも「カナダにいた時のバイト先のラーメン屋でも店長を任されたが、その時と状況が似ている」と思い返す。

 以降、ホームセンターで木材や工具などを購入して仕事の合間を縫ってDIYに没頭。テーブル席(約20席)やカウンター(6席)を作り、本格的な模様替えのために壁紙や床の張り替えや、85インチのテレビやピアノを置くなど約1年かけてリノベーションを進めた。

 店名は「町民の誰もが思い浮かべられるように」(丹羽さん)と、照井商店の照井を平仮名に変換した。料理のメニューはステーキやハンバーグなど洋食をメインとし、同農場で収穫した野菜も使っていく。パスタやラーメンといった1000円以下の日替わりランチも用意する。カナダに旅立つきっかけとなったワインも取りそろえ、丹羽さんは「ワイン城では取り扱っていない、食事に合うワインを提供したい」としている。

 営業時間は、午前11時~午後3時(ラストオーダーは午後2時半)。夜の営業も検討中。通年営業だが、4月と8~11月の農繁期は長期休業する場合もある。電話は015・578・7771。

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