さまざまな手法で表現された「いきもの」たちが集まる展示会場

　函館市民文化祭の展示部門となる函館アートフェスティバル２０２１が１１日、函館市民会館展示室で始まった。「いきもの」をテーマにさまざまな手法で表現した９５点が集まった。１４日まで。

　２００１年から続くアート展。実行委員長で函館在住の画家、ささきようすけさんは「いきものをモチーフに、それぞれが考えるいろいろな作品が集まった」と話す。

　絵画作品が多いが具象から抽象、イラストと幅広い。赤ちゃんの後ろ姿を描いた、うずさんの「かわいいいきもの」には「今年の４月にやってきた、もちもちの、ぱやぱやの…」と説明書きを添えた。亀田北病院デイケアひまわりは貼り絵「ブラッドムーンに輝く鶴亀」として、長寿のシンボルを作品化した。

　立体では角材や板、ネットなどを大胆に組み合わせた一光会（いけばな草月流）による「明日に向かって…」といった大きな作品から、フェルトで作った手のひらサイズの小さな動物たちなどさまざま。斉藤雅史さんの木工からくり「えーい！」はエイをモチーフにハンドルを回すと体がユニークに動く。

　入場無料。午前１０時～午後７時（最終日は午後５時まで）。ウェブ展覧会として函館西高放送局員による撮影、編集による動画を１１月下旬に公開する予定。