鋳鉄技術、世界で共有 国内32年ぶり国際会議、市内で開幕【室蘭】
清水・室工大教授が基調講演
鋳鉄の工程と科学に関する国際会議「SPCI-ⅩⅡ」(公益社団法人日本鋳造工学会主催)が10日、室蘭市中島町の市生涯学習センターきらんで開幕した。国内では1989年の東京大会以来32年ぶりの開催。同会会長の清水一道室蘭工業大学教授らが基調講演し、同大の学生も研究発表講演会に参加するなど、国際交流を深めた。
SPCIは1964年(昭和39年)に米国・デトロイトで初開催。3、4年ごとに世界の鋳鉄材料に関わる技術者が集まり、技術情報を交換する場として、国際交流に貢献している。
室蘭大会は当初、昨年10月に予定していたが、コロナ禍で延期していた。全国から約50人、オンラインで10カ国から約70人が参加。国際会議のため、司会進行、講演、配布資料は全て英語で行われた。
開会で室蘭の魅力をPRするプロモーション映像を上映。清水会長は「1年間延期するなど、苦しい状況が続いたが、いろんな人の協力で開催することができた。対面とオンラインのハイブリッド形式ではあるが、世界中の技術者とつながることができてうれしく思います」とあいさつした。
続いて、清水会長と安田秀幸京都大学教授が基調講演。清水会長は、温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」が世界各国で推進される中、電力消費量の多い鋳造業は「課題を解決する糸口を早い段階で見つける必要がある」と指摘。国内の業界が抱える労働力不足、材料費の高騰などについての解決策も示した。
研究発表講演会では、室工大の学生を含む、国内外の研究者が計26件の研究成果を発表。11日も研究発表講演会が行われ、午後から伊達市のだて歴史文化ミュージアム、最終12日は白老町の民族共生徴空間・ウポポイをそれぞれ訪問する。
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