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日高報知新聞

環境問題から過疎化対策まで【えりも】

【えりも】児童、生徒に町政への関心と町議会の役割りを知ってもらおうと8日、「第11回子ども議会」が議場で開かれ、各校代表の小、中、高生10人が各1件の一般質問を議会のルールに従って行った。町議会(石川昭彦議長)が主催。

 全町議と町理事者、幹部職員が出席。傍聴席には、各校校長と引率教員、保護者など15人が参観した。

 開会にあたり石川議長は「昨年はコロナ禍の影響で子ども議会を中止せざるを得なかった。この議場は町の発展や町民の安心・安全など生活の向上について話し合う場所。自分の意見を述べて、町長や教育長の考えを聞いてほしい」とあいさつ。

 大西正紀町長は「それぞれの純真な質問や意見を楽しみにしている。実現が難しい質問もあると思うが、可能な問題には誠心誠意で取り組む。皆さんが、将来もこの町に住み続けたくなるよう努力する」と述べた。

 質問のトップは、川村一華(いちか)さん(笛舞小6年)の「笛舞地区に子どもの遊具を充実する考えがあるか」。川上松美教育長は「学校周辺には遊具を設置している。一層の充実は各地区の実態を把握しながら検討する」と答弁。曽福椛(もみじ)さん(えりも小同)の「ゴミのポイ捨て防止策」では、大西町長が「プラごみなどの増加による環境汚染問題は世界的な関心事。町内では各自治会がごみ収集箱の設置で協力している。広報紙での周知と、随所に看板を立ててごみ持ち帰りのPRに一層努力する」と答弁した。

 田中奏大君(えりも中3年)の「えりも中校舎付近の街路灯の整備」には、川上教育長が「日没が早まる季節に備えて7灯を設置している。街路樹で灯火が阻害されていた個所は枝の除去で改善した。さらに工夫して歩行の安全を確保する」。  村田大(まさる)君(えりも高1年)の「町の過疎化と地域産業の関係」で、大西町長は「過疎化は全国的に困難な課題。町の人口は1955年(昭和30年)の9262人をピークに減少を続け、現在は4300人台に半減した。出生数の減少と若い世代の転出が過疎化の要因。主産業の漁業は、自然が相手で働く時間が定まらないことや、自然現象が生産に影響を与えている。町は育てる漁業と後継者の確保支援に取り組んでいる」とそれぞれ答えた。

 このほか、村田乃望(のの)さん(えりも岬小6年)は「コミュニティバスの運行」。安田椿さん(庶野小同)は「庶野地区の公園整備」。斉藤凪咲(なぎさ)さん(えりも中2年)は「校舎の修繕」。丸山陽生君(同3年)は「町内の公共施設(屋外)の改善」。中村葉月さん(えりも高1年)は「町立小学校の統合再編」。川村優太君(同3年)は「風力発電の観光効果と特産品の被害」についてそれぞれ質問し、活発な子ども議会となっていた。

町立小学校の統合再編について質問するえりも高の中村葉月さん

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