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日高報知新聞

漁業被害解明と支援策【新ひだか】

【新ひだか】町総合町民センターはまなすで7日、日高管内水産振興議員連盟の臨時総会が開かれ、「地球温暖化、海水温上昇に伴う水産漁業被害の解明と支援策を求める意見書」を全道の町村議会に働き掛けて国に提出することにした。

 管内7町の有志町議会議員による日高管内水産振興議員連盟(田畑隆章会長、会員64人)は5月25日に発足。厳しい環境にある沿岸漁業の振興のため、諸課題の解決に取り組むことにした。

 この日は34人の会員が出席(委任状30人)し、来賓に日高振興局の北村英則局長と日高町村会の大西正紀会長(えりも町長)が招かれ、金岩武吉、藤沢澄雄両道議も駆けつけた。

 臨時総会では、近年、地球温暖化や海水温上昇に伴う漁業被害が増加していることから、全道町村議会に採択を働き掛ける意見書では、①カーボンニュートラルの実現を着実に行う②海水温上昇に伴う水産漁業等被害の実態調査③被害対策の策定と支援④長期的な水産振興策の策定と支援⑤赤潮発生による被害対策と漁業支援と地域支援⑥コロナ禍で飲食店自主規制でダメージを受けている水産漁業関連、地域経済への緊急経済支援策―を求め、衆、参議長、内閣総理大臣、農林水産大臣ら国関係者へ提出することにしている。

 臨時総会終了後は、海洋生態学や水産海洋学が専門の桜井泰憲北大名誉教授の講演「海洋環境変化に伴う主な水産資源の動向」が行われた。

 桜井名誉教授は①海洋熱波・北海道周辺の海水温の上昇②周期的な寒冷・温暖期変化に伴う浮魚類の魚種交替③2014年11月の日高沿岸でのマイワシの大量死④今年9月からの赤潮被害の原因⑤暖かい海の魚・イカ類の北上化⑥サケの回帰尾数がどんどん減っている原因⑦漁獲量減少に対して水揚げ金額を維持する⑧定置への小型クロマグロの大量入網とその対策⑨スルメイカの資源激減の背景、復活⑩日高湾はスルメイカの回遊ルート、南下が遅れる理由⑪太平洋の道南~東北太平洋沿岸のヤリイカが増えつつある⑫ブリ、スルメイカの高鮮度流通の薦め―について話した。

 この中で、サケの回帰率の減少はロシア、イカの不漁は中国の大掛かりな網の影響や、赤潮は植物プランクトンの光合成との関係など、出席者の興味ある話が続いていた。

 水産議連の会長以外の役員は次の通り。  ▽副会長 土井裕司(浦河町)八木田和浩(様似町)成田一人(えりも町)▽幹事長(事務局長) 長浜謙太郎(新冠町)▽副幹事長 白石典昭(日高町)千葉良則(平取町)▽幹事 佐藤則男(日高町)氏家良美(新冠町)畑端憲行(新ひだか町)坂本好則(様似町)▽監査 佐藤利明(浦河町)中野公浩(えりも町)

意見書の内容を説明する田畑会長(左から4人目)

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