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苫小牧民報

植苗病院の広報誌が400号到達 多彩な記事を分かりやすく、1988年の創刊から毎月発行

苫小牧市植苗の植苗病院を運営する社会医療法人こぶし(片岡昌哉理事長)が毎月発行している「広報誌うえなえ」が、9月号で通算400号に達した。1988年6月の創刊以来1度も休まず、患者や家族、病院関係者らに院内の行事や精神医療分野の現状などを分かりやすく伝えてきた。編集を担当する広報委員は「これからも喜んでもらえるような情報発信に努める」と話す。

「広報誌うえなえ」の編集に携わる広報委員会のメンバー

 植苗病院は精神科や心療内科の医療機関として、86年に開院。広報誌は、患者や家族に病院を身近に感じてもらうとともに精神医療への社会的な理解を広げようと企画された。88年6月、患者有志4人と精神保健福祉士2人で「ニュースうえなえ」を作ったのが始まりで第1号には、スタッフや院内で開かれていた教養講座の紹介記事などが盛り込まれている。

 発刊に携わった患者が退院後も、精神保健福祉士の鈴木浩子さんが中心となって発行を継続。一部手書きの新聞スタイルで医療情勢や同院スタッフの思い、各種院内行事、寮建設といった同法人の取り組みのほか文芸、クイズなどを含めた多彩な記事を掲載してきた。

 鈴木さんは「楽しみにしていてくれる人が多く、『次に病院に行く時まで取っておいてほしい』と話す外来患者さんもいる」と笑顔。「発行号数を重ねるうち、法人の歩みを紙媒体に記録することの大切さも認識するようになった」と語る。

 2006年6月には18年間続いた紙面を刷新し、新聞調の縦書きスタイルから横書きに。白黒からカラーにし、写真をふんだんに盛り込むようにした。題号も「広報誌うえなえ」に変更。より多くの人に活動を知ってもらえるような内容を意識した記事構成に見直した。

 現在は、A4判4ページの全面カラー版。約20年にわたって関わってきた医局秘書の佐渡佳子さんをはじめ、精神保健福祉士や看護師など同法人のスタッフ4人による広報委員会で製作している。

 記念すべき400号に達した9月号では、発刊から33年間の歴史を紹介。敷地内で収獲した野菜や院内に飾られている花の写真、広報委員が日頃感じていることをつづったコラム、デイサービス利用者が描いた4こま漫画などを掲載している。

 佐渡さんは「毎回ネタを考えるのは大変だけど、読んでくれる人がいる以上は続けたい」と笑顔。「今まで以上に患者さんの生き生きとした活動を伝えられるよう、写真などにも工夫したい」と意気込んでいる。

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