北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

室蘭民報

「一人まちピカ」12年 菊地増成さん85歳、白鳥台「美しく」

白鳥台地区の美化に取り組む菊地さん

 2009年(平成21年)から12年間、1人で室蘭市白鳥台地区の美化活動に取り組む男性がいる。同地区在住の菊地増成さん(85)。重い草刈り機を肩にかけ、通学路など歩道や車道の雑草の刈り取りのほか、ごみ拾いや花壇整備にも取り組む。「自分が45年間住んだまちと子どもたちが歩く道を、少しでもきれいにしたい」と励んでいる。

 菊地さんは1957年(昭和32年)に第一鉄鋼産業の前身、山本弘業に入社し、79年に同産業(現日鉄ファーストテック)の取締役に就任。その後も伊達グリーン、クリーン開発の代表取締役、わかさいも本舗の登別支社長などを務め、66歳で室蘭市シルバー人材センターの理事も務めた。

 「残りの人生は、今まで世話になった人に恩返しをしたい」と、町会の役員も長年続けた。現在は行政と協働でごみのないきれいなまちづくりに取り組む「まちピカパートナー」に登録し、地域の環境や花壇整備に取り組んでいる。

 国道37号沿いの白鳥台花壇周辺の草刈りも20年続け、2005年(平成17年)には北海道開発局長から感謝状が贈られている。「町会が整備した花壇、通り掛かった人たちに白鳥台にきれいな花壇があると思ってくれたら、と活動してきた。誰も見ていないと思っていたけど、見ている人がいて驚いた」と振り返る。

 「年相応の目標を持つことが、元気で生きられるコツ」と目を輝かせる。妻の英子さん(85)は「夫を一言で表すと、努力家」と話す。菊地さんは「調子が悪いときでもボランティア活動をすると、不思議と調子が良くなる。やりたいことをやるからボケないのかも」と笑う。「人生は人のため世のために動いていたら、人生報われる。やらせていただけて感謝です」と、きょうも元気に環境美化活動に取り組む。

関連記事

苫小牧民報

ウポポイに礼拝室設置 アイヌ民族文化財団 白老

アイヌ民族文化財団は、民族共生象徴空間(ウポポイ)の体験学習館別館2に男女別の礼拝室を設置した。イスラム教を信仰するムスリムの利用を想定しており、天井には聖地メッカの方角を表示した。  東南...

苫小牧民報

100年前に思いはせる 賢治ウオークに20人 苫小牧

詩人、童話作家宮沢賢治の来苫から21日で丸100年を迎えるのを前に18日、賢治が苫小牧で歩いた道をたどる「百年目の賢治ウオーク」が行われた。市民ら20人が参加。初夏の日差しが降り注ぐ中、当時の情景...

十勝毎日新聞

難失聴でもガイド楽しみたい 動物園でアプリや筆談体験会【帯広】

 聞こえない人や聞こえにくい人でも、施設ガイドの説明を楽しみたい-。帯広市中途難失聴者協会(佐々木亜規子会長)は、音声をリアルタイムで文字化するアプリ「UDトーク」や筆談でガイドを楽しむ体験会を1...

十勝毎日新聞

絵画と彫刻 コラボ展 マクラショーケース【幕別】

 幕別町のイベントスペース「マクラショーケース」(町本町62)で17日から、音更町在住の画家佐々木めばえさん(28)と、マクラショーケースで「ギャラリーカフェ Carita」を運営し、自身も彫刻...

十勝毎日新聞

街チカに新キャンプ場 通年営業、コテージ棟も【音更】

 音更町内の道道帯広新得線沿いにあったモーテル跡地を改修したキャンプ場「CAMP VILLAGE ピュットの森」(然別北5線西34)が4月26日にオープンした。舗装・土木工事などを手掛ける「トーシ...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス