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日高報知新聞

大津波に備え避難訓練 様似町 鵜苫地区住民ら90人参加し【様似】

避難経路を確認する参加者ら

【様似】町と町鵜苫自治会(久野俊昭会長、146世帯289人)は21日、太平洋沿岸に大津波警報が発令されたと想定した避難訓練を行い、参加した住民、関係者らが訓練を通じて避難場所や経路を確かめ、津波への備えを心に刻んだ。

 自治会、町、日高振興局、日高東部消防組合様似支署、浦河警察署など約90人が参加して行われた訓練は、十勝沖を震源とするマグニチュード9・3の地震が発生し北海道太平洋沿岸に大津波警報が発令されたと想定。午前9時に大津波警報発令を知らせる放送とサイレンが鳴り響くと、住民は高台にある鵜苫神社と鵜苫高台の避難場所を徒歩や車で目指した。第一波津波到達予想時間までに避難が完了した。 27人が避難した鵜苫神社では、急な石段を高齢者を気遣いながら手をつないで避難する人の姿や、着替えや水、薬などが入ったリュックを背負った小学生の姿も見られた。鵜苫高台には44人が避難した。

 愛犬と一緒に訓練に参加した久野二千翔(31)さんは「何かあった時に皆が避難できるようにしておくことが大切。愛犬は家族。置いてはいけない」と話した。

 久野会長は「町が整備した備蓄倉庫を皆さんに見てもらいたいというのも今回の訓練のきっかけになった。1月の能登半島地震後に開いた自治会の総会では皆さんが不安感を募らせていた。今回の訓練は実際に動いて避難の感覚をつかんでもらう意味でも実施して良かった」と訓練を振り返った。

 避難訓練終了後には鵜苫住民センターで、消防職員が非常持出袋の準備や家具転倒対策について講話。参加者との意見交換も行われた。

 役場総務課の久米悠都係長は、「様似町の高齢化は40%を越えている。市街地から離れた地区ほどその傾向が高い。避難の際には皆が助け合う“共助”が大切。津波から命を守るためには日ごろの訓練と備えが大切。今後も自治会と協力しながら訓練を実施していきたい」と訓練の重要性を訴えた。

 町は2023年度(令和5年度)から3カ年計画で、町内の19カ所の津波避難場所に水やクッキー、毛布、簡易トイレなどを備えた防災備蓄庫を整備する計画で、これまでに7カ所の整備が完了している。

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