犯罪被害者等支援に関する協定を締結した遠藤町長（左）と伊藤署長（右）

【平取・日高】平取町と門別警察署は18日、「犯罪被害者等支援に関する協定締結式」を門別警察署で行った。

　より早い被害者救済につなげるため、町は犯罪被害者から相談を受けた場合、事実確認のための同意を得て同署に照会し、同署は必要な情報を町に回答する。

　町は、犯罪の被害者や家族を支援するため「町犯罪被害者等支援条例」を４月１日から施行する。犯罪が原因で生計を維持できなくなった際、死亡の場合30万円、重いけがや病気の場合10万円の見舞金を支給すると定めた。協定は、これからの支援をスムーズに行う狙いで締結した。

　遠藤桂一町長は「４月１日から条例を施行して、犯罪に遭われた方の支援を行うことにした。国の支援もあるが、地域として自治体としての支援が早急に対応できる。町民の安全安心を守る立場で協定締結に至った。町としてもうれしいこと」と述べた。

　伊藤昇一署長は「本条例は、被害者に元の平穏な生活を取り戻していけるよう支援金給付等各種施策が盛り込まれている。今回の協定により、町との相互連携・協力を一層強化して、被害者を孤立させない地域の優しさ、寄り添う町づくりに貢献していきたい」と述べた。