今年度は丸玉木材(津別町)に 漁業者からの応援証を贈呈 網走、西網走の両漁協【網走】
【網走】網走川流域で河川への負荷軽減を実践している農業者に敬意と感謝を示す網走、西網走両漁協の「漁業者からの応援証」贈呈式が網走セントラルホテルで行われ、1団体に両漁協からの応援証が贈られた。
応援証を受けたのは、林業部門で丸玉木材=津別町=。式では、網走漁協の吉田裕次常務理事が同応援証の趣旨を説明した後、西網走漁協の佐々木昇常務理事が受賞者を発表。網走漁協の新谷哲也代表理事組合長が、同社の中村孝論津別工場次長に応援証を手渡した。
贈呈を受けた中村さんは「木を切るだけでなく、植えて育てる森林サイクルの中で事業をしており、引き続き環境保全の取り組みを続けていきたい」と、応援証を受けた感想を述べた。
同社は、端材を木質燃料とする地産地消の資源循環型バイオマスグリーンサイクルに取り組んでおり、新エネ大賞で道知事賞や経産大臣賞を受賞しているほか、国の省エネ100選にも選定されるなど、環境問題の取り組みで特筆すべき実績がある。
また、津別町民植樹祭には多くの社員が参加。網走川に隣接する工場内でも桜などの広葉樹を植えるなど、緑化活動を通じた河川環境の保全に多大な貢献をしていることが認められ、今回の応援証贈呈となった。
同社を推薦し、贈呈式に同席した津別町の渡辺新産業振興課長補佐は、同社が2008年から毎年、町に継続して寄付をしており、その総額は1億円以上になること、町はこの寄付を財源として22年度までに造林1517㌶、下刈り4022㌶、除伐・保育間伐、初回間伐は延べ1143㌶を実施していることを報告した。
その上で「今後も丸玉木材の力添えをいただきながら、環境保全に努めていきたい」と述べた。
この事業は、市内2漁協と津別農協の3者で締結した「網走川流域での農業と漁業の持続的発展と安全安心な食糧の供給に向けた共同宣言」に基づいた取り組み。昨年度までに23件の応援証を贈っており、認定されると、農産物や製品などに同事業の公式マークの使用が認められる。
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