アイスホッケープロチームの北海道ワイルズを運営する、株式会社北海道ワイルズ（釧路市南大通４、岡本博司代表取締役）は２７日、釧路市生涯学習センターで記者会見を開いた。昨年末、釧路アイスホッケー連盟などの推薦を受けながら、アジアリーグへの加盟申請を行わなかった理由について、釧路市とアジアリーグへの不信感を挙げた上で、２０２４―２５シーズンは東京を拠点に活動する方針を示した。

　アジアリーグへの新規加盟は、加盟希望シーズン前年の１２月３１日までに、アジアリーグ実行委員会に申請しなければならないが、ワイルズは規定の手続きをせず、時間切れとなった。岡本代表は、１１月に釧路市からワイルズ首脳陣の刷新を示唆され、１２月にアジアリーグの特定チームのトップから、ワイルズのリーグ加盟は絶対に認めないと非難されたとし「アジアリーグに入れる可能性はないと判断し、申請書を提出しなかった」と説明した。

　来季は拠点を釧路から東京に移し、ワイルズの活動に賛同するチームとの交流や試合を行う計画。今夏からの標茶町との包括連携協定は継続する。選手との契約は、専業のプロと、本業以外の肩書を持ちながら競技を続けるデュアルキャリアを併用するとし「すでに、デュアルキャリアを受け入れるスポンサー獲得は始まっている」と語った。

　記者会見は会場のほか、オンラインでの配信も行ったが、対象は報道機関のみ。釧ア蓮、釧路市などは案内を受けていない。

記者会見で釧路やアジアリーグと離れることを説明した岡本代表（中央）