雪の下からキャベツを掘り起こす高坂さん（右）

【北斗】高坂農園（市千代田、高坂重勝代表）で、雪の下で寝かせた「雪の下キャベツ」の出荷が進んでいる。寒さに耐えうま味を蓄えた大ぶりなキャベツが、雪の中から次々と姿を現わしている。

　高坂さん（５２）は「冬駒」という品種を１・２ヘクタールで栽培。昨年１１月下旬に収穫したキャベツを畑に積み上げておき、その上に雪が降り積もり、０度前後で保温されてうま味が増す。今冬は雪が少なく、一部のキャベツが凍結したが、年明け以降は降雪があったものの、まだ積雪量が足りない状況だという。

　１２月中旬に出荷を始め、２月末まで３万玉の出荷を見込む。家族で畑での掘り起こし、自宅倉庫での外葉むき、選別、カット、ラッピング、値付けの作業に励む。昨シーズンから函館の就労継続支援Ｂ型事業所の利用者を受け入れ、キャベツの収穫、掘り出し作業に従事している。道南のコープさっぽろやイオン、道南ラルズの店頭に並ぶほか、札幌での食品宅配サービスにも利用されている。

　高坂さんは「硬さがあるキャベツなので、生より蒸したり、焼いたり、煮込んだりするとおいしい。鍋やお好み焼きの具材などがお薦め」とＰＲしている。