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釧路新聞

黒煙上げSL湿原号出発進行 道東の冬観光本番【釧路市】

 JR北海道の観光列車「SL冬の湿原号」(釧網線、釧路―標茶間)が20日、今シーズンの運行を開始した。運行初日は最高気温が氷点下となる真冬日で、青空に湯気と石炭の煙が映える絶好のSL日和。釧路駅では出発式が開かれ、冬の観光シーズンの到来を祝った。

 JR北海道釧路支社によると初日の乗車率は往路で9割、復路で8割を超え上々の滑り出し。釧路駅で発車30分前から同駅2・3番ホームで行われた出発式には、地元選出の鈴木貴子衆院議員や木村英也釧路総合振興局長、観光団体の関係者、戸川達雄JR北海道釧路支社長、五十嵐直人釧路駅長と標茶町の佐藤吉彦町長はじめ沿線自治体の首長らが出席した。

 佐藤町長は「自分が高校生の時、湿原号のSLが旧標津線を走る姿を見ていた。湿原号運行開始から24年がたち、自分が出発式に立っているのは感慨深い。今後も地域観光の目玉として、末永く愛されてほしい」とあいさつ。戸川支社長は「SLは辰(たつ)年の1940年生まれで、今年84歳。整備にも運転にも苦労を重ねている。沿線の景色と一緒にSLの勇姿にも着目してもらい、地元の人にも往復乗って楽しんでもらいたい」と述べた。

 列席者が釧路町産のコンブを使ったテープカット「コンブカット」をした後、定刻の午前11時5分、列車は五十嵐駅長の合図で汽笛をとどろかせ、力強く釧路駅を出発した。父親と2人で釧路町から見送りに訪れた杉西惺太君(5)は「汽笛が鳴ると足に振動が伝わってきて、迫力があった。今年も乗車するので、楽しみ」と笑顔を見せた。

 今季の冬の湿原号は一日1往復し、土日を中心に3月20日まで運行。料金(大人)は片道で乗車券1290円と指定席券1680円。期間中、標茶町では乗客を飲食店や温泉施設に無料送迎するバス運行などをする。

五十嵐駅長(左)の合図で、釧路駅を発車するSL冬の湿原号

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