もちつきを体験する親と、興味津々の子どもたち

　【網走】学術や文化、芸術、スポーツなどを通じて、未来を担う子どもたちの健全育成に取り組むＮＰＯ法人じっとくが、市呼人コミセンでもちつきをし、昔ながらの日本の文化を体験した。

　集まったのは、同法人の事業「風とあそぶ会」に参加する親子やスタッフなど約60人。網走桂陽高ボランティア部の部員やＯＢ、ＯＧなども参加し、開催に協力した。

　ホールに敷かれたブルーシートの上に臼ときねが置かれ、子どもたちはみな興味津々。蒸し上がって湯気の上がるもち米が運び込まれ、臼に入れられると、いよいよもちつきが始まった。

　最初は、スタッフがきねでもち米をすりつぶす作業。つぶがなくなったところでつき始めると「ぺったん、ぺったん」と威勢のいい音が響き、子どもたちも「よいしょ、よいしょ」と、一生懸命にきねを振るうスタッフを応援していた。

　ある程度つき上がったら、集まった親子が１人ずつ挑戦。子どもたちは小さなきねで簡単に振るうことができたが、親は普通サイズのきねで、持ち上げようと思うと「えっ、重い」と驚く人も。

　それでも、力を込めてきねを持ち上げ、臼に入ったもち米めがけて振り下ろすと、もちと臼に気持ちのいい音が響き、子ども以上に楽しんでいた。

　つき上がったもちは一口サイズに分け、手作りきな粉や納豆、雑煮、枝豆をすりつぶした「ずんだ」などで味わった。中には溶き卵とともにホットプレートで焼くフレンチトースト風というオリジナルな味も用意され、勇気ある子どもたちが挑戦していた。

　この日は、用意したもち米は10㌔を５回に分けてついたが、大人が張り切りすぎてきねの柄が折れるというハプニングも。みな、にぎやかに新年の集まりを楽しんでいた。