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網走タイムズ

豊漁と商売繁盛願う 網走漁協で初せり【網走】

網走漁協のブランド魚「釣りきんき」などが初せりにかけられた

 【網走】網走漁協の初せりが5日、網走地方卸売市場で行われ、今年1年の安全操業と豊漁、商売繁盛を願った。

 同漁協や網走地方卸売市場買受人組合員など、合わせて約100人が参列。せりに先立って執り行われた神事では、新谷哲也代表理事組合長ら関係者が祭壇に玉ぐしを捧げ、今年一年の安全操業と豊漁を願った。

 あいさつに立った新谷組合長は冒頭、元日に能登半島で起きた大地震に触れ「北陸の人たちや漁業者、水産業者は大変な状態となって折り、お見舞い申し上げる」と、被災地をおもんぱかった。

 同組合の事業では、気象の急変で海水温が高くなり、カラフトマスの水揚げは22㌧と史上かつてない取り扱いで終了したことに加え、サケ漁の網にはブリやシイラ、フグ、サバといった南方系の魚がかかるようになったことを挙げ「魚種が南方系にシフトしている表れ。販路の拡大を含め、ご支援をお願いしたい」と述べた。

 また、ALPS処理水の放出に伴う中国の水産物輸入禁止にも触れ「特にホタテ、ナマコ、秋サケに大きな影響が心配されたが、政府や自治体、国民の皆さん、そして買受人組合の方々の絶大なる支援で、最大の被害を免れることができた」と、感謝を示した。

 これら厳しい環境にありながら、昨年の取り扱いはサケが対前年比109%の7880㌧となったほか、ホタテはさまざまな支援を受け、1万9千㌧と史上最高の水揚げを記録。漁協全体では5万8800㌧、120億700万円と歴代5位の取り扱いになったことを報告した。

 新谷組合長は、この厳しい環境が変わるわけではないとして「乗り切るために、時代が変わっても柔軟に対応していく組合を心がけたい」と、新年の抱負を述べた。

 網走地方卸売市場買受人組合の田中栄治組合長は、エネルギーの高騰や物価高による購買力の低下、中国の禁輸措置など「心配事は多々あるが、生き物を扱うには早い判断、決断、変化が求められる。今年も生産者に期待されるよう努力していく所存」とあいさつした。

 この後、参列者全員で3本締め。今年1年の安全操業と、買受人の商売繁盛を願った。

 初せりでは、網走漁協のブランド魚「釣きんき」をはじめタラ、ホッケなどが並び、せり人と仲買人らが掛け声が市場に響き、新年らしい活気に包まれていた。

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