各市場の取扱高などが報告された審議会

　【根室】市場開設運営審議会（会長・石垣雅敏市長）が１９日、根室漁協で開かれた。サンマ漁の漁場が公海以外の日本水域に長く形成されたことから、今年１１月末の市内の水揚げは数量、金額ともに前年同期を上回ったが、１２月末までの数量は４万６４１０㌧と４年連続５万㌧割れの予想となった。

　１１月末の市内４漁協の取り扱い実績は４万２６０１㌧、金額は１５９億７９８３万円（税抜き）で、数量は前年同期比９・２％（３５９４㌧）、金額は８・９％（１３億１５９万円）それぞれ上回った。

　主要魚種別で、サケ・マス漁は取り扱い数量の減少、平均単価安から数量は前年比８・２％減の４０３㌧、金額は同１２・９％減の２億４４９６万円。サンマ棒受け網漁はオホーツク、道東沖など日本水域にも漁場が形成され順調な水揚げが続いたが、魚体組成は良くなく単価安となり、数量は３６・２％増の１万３０４２㌧、金額は２％増の４６億９８０１万円となった。

　漁協別では、根室漁協が数量１万４２４２㌧（前年同期比３％増）、金額５０億５６６８万円（同３・４％増）。歯舞漁協は２万３８６５㌧（同１４・６％増）、８３億６６８２万円（同１１％増）。落石漁協が４４９４㌧（同３・１％増）、２５億５６３３万円（同１３・６％増）となっている。

　１２月末の取り扱い予想では、根室漁協が数量１万５１９２㌧、金額５２億７８２０万円。歯舞漁協は２万５９５５㌧、８９億５６００万円。落石漁協は５２６３㌧、２８億３６７０万円。数量は計４万６４１０㌧で前年実績を１１・５％、金額は１７０億７０９０万円で７％上回る予想となったが、数量は４年連続で５万㌧を、金額は５年連続で２００億円をそれぞれ下回る見通しとなった。