学童軟式野球クラブチーム「釧路ゴールデンモンキーズＢＢＣ（釧路ＧＭ）」に所属する鈴木風輝選手（釧路市立光陽小学校６年）が、ＮＰＢ１２球団ジュニアトーナメント（２６～２８日、東京、神奈川）に出場する北海道日本ハムファイターズジュニアの代表選手に釧根管内から唯一選ばれた。選考会に参加したのは道内の小学６年生約３５０人。その中からわずか１６人しか選ばれない倍率約２２倍を勝ち抜いて､､小学生のプロ選手､､となった鈴木選手。日本ハムファイターズのユニホームを着用して、日本一を目指す。

　ＮＰＢジュニアトーナメントは、プロ野球セ・パ両リーグに参戦している１２球団がジュニア（小学生）チームを結成し、日本一の座を懸けて火花を散らす。２００５年から開催されており、小学生球児全員が出場を目指す憧れの大会となっている。

　１２球団各チームごとにメンバー選考（セレクション）を実施し、精鋭１６人を選出した。日ハムのセレクションは、道内の小学６年生の男女が対象で、約３５０人が参加。約９０秒の動画から審査する１次選考（合格者約４０人）と札幌で行う最終の実技審査を行った。

　「札幌の実技審査では、周りの人が全員うまくて、合格するか不安だった」と鈴木選手。それだけあって、後日、日ハムの公式サイトで発表された選考結果に名前が載っていた時は「めちゃくちゃうれしかったし、親も喜んでくれた」と笑顔で振り返った。

　野球は小学３年時から始めた。身長１６１㌢、体重４５㌔。右投げ左打ちで、ポジションは遊撃手。５０㍍７・０秒の俊足を生かした高い出塁率を買われ、今シーズンは１番に座った。セーフティーバントなどの小技だけでなく、長打も打てるパワーも持つ。守備でも失策が少なく、走攻守三拍子そろった選手として活躍してきた。釧路ＧＭの尾西秀平監督も「風輝で駄目なら、他に誰を選ぶんだというくらいの選手」と絶賛するほどの実力を持つ。

　代表に選出された１０月上旬から毎週末、札幌にある日ハムの屋内練習場に足を運び、チーム練習に励んできた。練習試合では釧路ＧＭと同じように１番遊撃手で出場。チームの核を担っており「流れを呼び込めるプレーをして日本一に貢献したい」と意気込んでいる。

　小学校卒業後は札幌大谷中学に進学し、硬式野球部に入部する予定。「将来はプロ選手になる」。大望を抱き、釧路をたつ。

「日本一になる」と闘志を燃やす鈴木選手