旧室蘭駅舎を見学する参加者ら

　日本遺産・炭鉄港の構成資産を巡るツアーが１８日、室蘭市内で行われ、市内外のファンが歴史情緒あふれる文化財に理解を深めた。

　約８０人が参加した。２グループに分かれて、旧三菱合資会社室蘭出張所や市民俗資料館、潮見公園展望台を回った。

　旧室蘭駅舎の見学をスタート地点としたグループは、むろらん１００年建造物保存活用会副代表理事の山田正樹さんがガイド役を担った。駅舎の概要やあらましを紹介したほか、駅舎天井が格子状になっていることに加え、鳳凰（ほうおう）や龍が描かれていることを説明した。

　一行は屋外に出て駅舎を撮影したり、隣接するぽっぽらん公園前に展示されたＤ５１型蒸気機関車（ＳＬ）の内部を見学した。昨年の開催時に好評だった旧北炭室蘭会員倶楽部の内部の特別公開も行われ、参加者は道内経済発展の礎を築いた地域の歴史的な建物を再認識していた。