感謝状を受けた徳田会長（右）、奥田社長（中）と星川署長（左）

　浦河警察署（星川茂生署長）は20日、同署で警察広報活動功労団体に対する警察署長感謝状贈呈式を行った。新聞の折り込みなどを活用し地域の安全に関する情報発信に取り組んでいる浦河町大通２の新聞販売所奥田管理（奥田宗一郎社長）と北海道新聞日高地区販売所会（徳田基会長）に、星川署長が感謝状を贈った。

　管内７町とむかわ町の新聞販売所19店が加盟している道新日高地区販売所会では、２０１３年から10年以上、警察署と連携し、地域の防犯などに関わる緊急性の高い情報を周知するため、新聞の折り込み広告などを活用した情報発信に取り組んでいる。各エリアの新聞販売店で、配達する新聞にチラシの折り込み作業を行うため、クマの目撃情報など地域を限定した緊急性の高い情報を迅速に伝えられるほか、ＳＮＳを頻繁に活用しない中高年齢層の世代へも特殊詐欺などの警察が広く発信したい防犯情報を、周知することができる。また、新聞配達員が配達業務の中で地域を見守る活動などにも取り組み、地域の治安、安全意識高揚の一助を担っている。

　同署では、多年にわたる、地域の安全に関する情報を早期に住民へ発信することで防犯意識高揚と治安維持に尽力した功労に対し感謝状を贈った。

　感謝状贈呈式で星川署長が謝辞を述べ奥田社長と徳田会長へそれぞれ感謝状を手渡した。

　奥田社長は「日常の買い物などに役立つお得なチラシだけではなく、地域の防犯や安心安全につながる情報も新聞折り込みにあるということを認識してもらえるよう、これからも啓発に尽力したい」、徳田会長は「新聞折り込みは、目に留まってわかりやすく情報を伝えられる。防犯や地域の治安に関する情報はくどいぐらいに伝えることが大切だと思っている」と活動の継続に意欲を見せた。

　星川署長は「浦河署管内の浦河、様似、えりもの３町約２万人に地域の安心情報をいかに早く届けるか、警察力だけでは限りがあるが、みなさんの協力で、安心安全情報を地域へ発信していきたい」と期待を寄せた。