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日高報知新聞

アポイ山麓をサクラの鑑賞地へ アポイ千本桜プロジェクト推進委 様小1年生が関山26本植樹【様似】

関山の苗木を植樹する児童

【様似】アポイ千本桜プロジェクト推進委員会(工藤仁会長)のサクラの植樹事業が26日、旧アポイ山麓鹿牧場で初めて行われ、様似小1年生26人が関山の苗木26本を植樹した。

 同プロジェクト推進委員会はアポイ山麓で小学生などとサクラの植樹を行い、守り、育て、アポイ山麓をサクラの鑑賞地にするとともに、まちの活性化と子どもたちの愛郷心を育むことを目的に今年5月に創立した。構成団体は、さまに桜守の会、町経済同友会、町PTA連合会、様似ロータリークラブ、マルサン工藤商店、町、町教委と様似建設協会が協力。事務局は町商工観光課。主な活動内容は①アポイ山麓へサクラを植樹②植樹したサクラを守り、育てる③将来的にはさまざまな機関とともにサクラの鑑賞会などの開催。

 この日は同会から13人と様似小1年生26人が旧アポイ山麓鹿牧場に集合。開会で工藤会長が児童たちへ同会の趣旨などを説明し「今日は頑張ってください」と激励。このあと児童たちは2人1組、大人1人のグループに分かれ、大人のサポートを得ながらサクラの苗の植樹を開始。スコップで穴を掘ったところに苗木を植え、肥料が混ざった土をかぶせて踏み固めたあと、添え木と苗を紐で固定し、苗が食害に遭わないように下部へカバーをつけ、最後に木製のプレートを立てて作業は完了した。敷地面積約1千平方㍍に26本が植樹され、植えたサクラは2~3年後に花を咲かせるという。

 作業を終えて大澤美緒さん(6)は「うまくできた。大きくなったらまた見に来たい」と笑顔。終わりに野沢洋次副会長は「一生懸命行ってくれてありがとう。きれいな花が咲くことを願いながらみんなでその時を待ちましょう」と呼び掛けた。

 植樹事業は今後も様似小新1年生を対象に、来年、再来年と継続して行う。