室蘭港に初入港した、本年度最後のクルーズ客船「レガッタ」＝２５日午前１０時４５分ごろ

　乗員・乗客合わせて約千人を乗せたクルーズ客船「レガッタ」（マーシャル諸島船籍、３万２７７トン）が２５日朝、室蘭港に初入港した。本年度のクルーズ船入港は同船が最後。

　室蘭港は、緊急入港を含め過去２番目に多い１３隻のクルーズ船を受け入れた。うち同船を含む７隻が初入港。改良された祝津ふ頭の祝津絵鞆地区クルーズ船等受け入れ岸壁（全長３７０メートル）にも、初めて外国船が接岸した。

　同船はアメリカ・ロサンゼルスを出発しアラスカ、カナダ・バンクーバーや室蘭、東京など１４都市を巡る。オランダやデンマーク、アメリカ、カナダ国籍の約５００人が乗船している。

　午前１０時４５分過ぎ、船が接岸した中央ふ頭には、見学に訪れた市民や市民団体「室蘭港を愛する会」の会員、「中央町文化体験実行委員会」のメンバーら約３０人が国際信号旗を振って歓迎。乗客は登別温泉や白老町のウポポイ、洞爺湖へのツアーバスに乗り込んだ。

　オーストラリア人のアルベルト・リュッチェさん（８０）は「白い白鳥大橋の下を船でくぐり興奮した。これから火山の有珠山を見に行くのが楽しみ」と笑顔を見せた。

　同船は午後７時に函館に向けて出航した。

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