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室蘭民報

笹谷さん、全道一の料理人 滝乃家別館玉乃湯、技能コンクール日本調理部門「金」【登別】

調理技能コンクールで金賞に輝いた笹谷さん

4回目の挑戦「感極まった」

 登別市登別温泉町の滝乃家別館玉乃湯の料理長、笹谷望さん(45)が22日、札幌市内で開かれた第58回調理技能コンクール(北海道全調理師会主催)日本調理部門で最高賞の金賞を受賞した。夢だった全道一の栄誉をつかみ取り「これまで悔しい思いをしてきたので涙が出た。感極まりました」と万感の思いを込めて語った。

 同コンクールには、北全調各支部から推薦を受けた調理師が出場。指定された材料、食器を使って課題に沿った料理を創作する。日本調理部門には10人が出場し、「新しい(北海道)郷土料理(煮物と焼物)」の課題が設定された。

 笹谷さんは煮物としてニシン砧(きぬた)巻、イワシつみれ、花形ニンジン、焼き物としてサケ釜利休焼きなどを調理し、作品名「新秋から深秋へ」として提出。片付けを含む制限時間1時間以内に、だしの取り方などの調理技能だけでなく、衛生管理も審査された。

 調理しながら心掛けていたことは再現性。「調理師ではない人が自分にもできそう、やってみたいと思ってもらえること」とし、「“利休焼き”はかっこいい名前だが、みそとゴマを練って上にかけて焼く程度のこと。見て分かりやすい料理を考えた」という。

 同コンクールには2017年から参加。4回目の挑戦でつかんだ栄誉だった。「出場するのは自分の腕に自信がある料理人ばかり。入賞すらできなかったこともあったが、周りの励ましもあり、あきらめなかったことが一番大きかった」と振り返る。

 室蘭市出身。登別温泉や山口県で腕を磨き、19年から現職。室蘭の北斗文化学園インターナショナル調理技術専門学校の外部講師も務める。「お客さまをどう喜ばせたいかを日々考えている。今後もこの賞に恥じない、さすがと言われる料理を提供していきたい」と抱負を話している。

笹谷さんが調理した「新秋から深秋へ」(提供写真)

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