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釧路新聞

釧路市代表・秋田さん全国優勝 起業応援の地域クラウド交流会【釧路市】

サイボウズの青野社長と最多得票で優勝した秋田さん、オーガナイザーを務めた小渡拓さん(左から)

  起業家の応援を通じて地域の活性化を目指すイベント「輝け!!第4回地域クラウド交流会」全国グランプリ大会in釧路が21日、釧路市観光国際交流センターで開催された。釧路での同大会は全道初で、全国7地区会場から選抜されたファイナリストが起業への思いを語った。投票の結果、釧路市代表の秋田麻耶子さん(33)が優勝した。

 HokkaidoDesignCode、ジョイゾー、釧路信用組合の主催。釧路市の共催。会場には200人を超える市民らが来場した。プレゼンテーションでは札幌や仙台、豊岡(兵庫県)など7地域代表のプレゼンターとそのオーガナイザー(まとめ役)が登壇。プレゼンターは3分の持ち時間でその思いを語り、会場から温かい拍手が送られた。

 秋田さんは、高校1年生で統合失調症となり、その後SNSを使い社会につながりたいと思い、闘病中に支えられた「価値観」と絵を発信するようになった。昨年5月から「イラストとメッセージを添えた、たった一つの応援画」の制作をしている。また、「自殺する若者が増えていることから、絵を通し命はどんなものよりも尊いんだということを伝えていく。絵を使ったお話し会もしていきたい」と発表した。

 発表後、クラウドシステムを使った電子投票128票が投じられ、秋田さんは75票を獲得して優勝。IT会社サイボウズの青野慶久社長から、優勝バッジとサイボウズ提供の「キントーン」1年分(10万円相当)が贈られた。秋田さんは「いろんな方と出会いつながり支えられ回復し、生きてこれた。絵本を通し、人と人のつながりをつくって孤独をなくして、少しでも自分らしい花を咲かせていける地域にしていきたい。釧路から挑戦していきます」と喜びを語った。

 基調講演では同交流会を立ち上げたサイボウズの青野社長が「地域から輝く!地方に根を張る強さと可能性」と題し講演。この中で、最新のクラウドテクノロジーがあれば地域は活性化できるとし、「一人で動いても地域は動かない。皆さんでつながりましょう」と強調した。

 スペシャルトークセッションでは地域クラウド交流会のプラチナ・マスター認定オーガナイザーの四宮琴絵氏がモデレーターを務め、蝦名大也釧路市長と青野社長、漫画家の最上うみみ氏が登壇し、地域で起業する意義や課題など意見を交わした。全国大会出場を果たした昭和小学校金管バンド同好会の26人による演奏や釧路鳥取傘踊り保存会による演舞も披露された。

  会場では釧路を楽しむマルシェ「ちいクラEXPO」も開かれ、ドリンクやアイスクリームのキッチンカーをはじめ、特製カレーなどの飲食物、クワガタやアクセサリー雑貨などが販売され、多くの市民らでにぎわった。

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