函館市内小中学校で大型ディスプレイ整備完了 市教委22年度に722台【函館】
函館市教委は、市立小中学校、義務教育学校の全ての普通教室と一部の特別教室に2022年度、計722台の大型ディスプレイを整備したことを明らかにした。授業で使う資料や映像をリアルに表示するとともに、個々の意見を瞬時に全体と共有でき、学習の充実に一役買っている。整備は22年度で完了し、今後は耐用年数の過ぎたものの更新を行うなど環境の維持を図る。
市教委は、児童・生徒の学びの質を向上することができるよう、大型ディスプレイを含むICT機器などを最大限活用する方針を打ち出している。国も大型提示装置の導入を提言している。
配備したのは65型の大型ディスプレイ(移動式)で、内訳は小学校489台、中学校222台、義務教育学校11台。普通教室に加え、理科室や音楽室などの特別教室用として各校に2台を置き、必要に応じて移動させ活用している。普通教室が610台、特別教室が112台となっている。
大型ディスプレイは教員と子ども両方の端末を無線で表示でき、美しく視認性の高い画面が子どもの授業理解を促すメリットがある。
市教委によると、各校は授業の際に学習者用端末「クロームブック」と組み合わせ活用しており、美しく大きな画面で見やすいことや、各児童・生徒の画面を映し出すといったこれまでにない使い方で学習の充実が図られるという。学校教育課は「今では授業に欠かせない機器となっており、学校現場のニーズは高い」としている。
全ての普通教室への整備は終了したことから、市教委は耐用年数に応じて更新を実施する。同課は「新しい提示装置が出てくれば、導入について検討したい」とする。
22年度の決算額は1億4050万円。
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