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釧路新聞

草創期の釧路学ぶ 元町講座で研究家佐藤さん講演【釧路市】

講演する佐藤さん

 くしろ元町講座部会(菊池吉史会長)は17日、釧路市米町2の大成寺で第12回元町講座を開いた。「米屋佐野孫右衛門とその時代」と題し、釧路地域歴史研究家の佐藤宥紹さんが講演。参加した75人が、草創期の釧路について理解を深めた。

 初代孫右衛門の米屋孫兵衛は越後国(現在の新潟県)寺泊出身で、1805年に釧路場所請負人となり、アイヌ民族との交易を一手に担った。以後歴代孫右衛門が場所請負人を継承し、特に4代目佐野孫右衛門の喜与作は私財を投じて米町の道路を整備するなど、釧路の開発に大きな功績を残し、それを称える石碑が南大通8の佐野碑園に建てられている。

 講演で佐藤さんは、孫右衛門が青森や秋田などからの移住者を受け入れたこと、漁場開発や隔地間交易で大きな利益を上げ、寺社、教育、医療などハード・ソフトの両面で多くの投資をしたことを紹介。場所請負人は「アイヌ民族への搾取という負の側面は否定できないが、時代の要請に応えて交易を仲介し、地域の発展に大きな役割を果たした」と訴えた。

 講演は休憩を挟んで行われ、休憩の前には講座の司会を務める湖陵高校2年の二瓶真奈実さんが、原田康子作「海霧」の朗読を披露。感情の込もった読み聞かせで、聴衆を物語の舞台となった幕末の釧路へ引き込んだ。

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