伊藤署長から感謝状を贈られた鈴木店長（右）

【平取】門別警察署長（伊藤昇一署長）は20日、特殊詐欺の被害を未然に防止した本町１５７のコンビニエンスストア「ローソン平取本町店」の鈴木隆一郎店長（36）へ感謝状を贈った。

　５日に60代の男性が10万円分の電子マネーを購入しようと店を訪れ、高額で不自然に思った鈴木店長は「何にお使いですか」と尋ねると、「ネットが止まってしまった。修理するのに10万円払えば直せると相手から言われた」と答えたため、「詐欺かも知れないので警察へ連絡します」と話し、駆け付けた門別署員の説明で男性も騙されたと気づいたという。

　伊藤署長から感謝状を受けた鈴木店長は「声掛けは大事だと思った。これからもスタッフ一同意識して、未然防止に寄与したい」と話した。

　伊藤署長は「鈴木店長の声掛けと通報で特殊詐欺を未然に防ぐことができた。道内の今年８月までの特殊詐欺被害額は２億５５００万円にのぼり、手口も巧妙になってきている。声掛けは難しいが積極的に行ってほしい」と協力をお願いした。

　不審な電話がきたときは警察相談専用電話「♯９１１０」か、最寄りの警察署へ相談を。