釧路市と、釧路を本拠地とするアイスホッケークラブチームのひがし北海道クレインズは２０日、２０１９年に締結した包括連携協定を解除すると発表した。 　市教委によると、市とひがし北海道は１９日、今年度の同協定継続について協議し、双方合意の上で協定の解除を決めた。２４年度以降については、ひがし北海道のプロチームとしての活動の可否に基づいて再度協議し、判断するとしている。ひがし北海道の田中茂樹代表は本紙の取材に対し、近日中に同協定の解除に至った経過と今後の方針を説明する考えを示した。 　包括連携協定は、前身の日本製紙クレインズと市が１５年度に結んだ合意事項を踏襲し、ひがし北海道の設立初年度に結んだ。ひがし北海道の練習時の釧路アイスアリーナ使用料減免をはじめ、選手による市民のスポーツ活動への支援や青少年の健全育成への協力などを盛り込んでいる。 　今春、ひがし北海道を離脱した選手らで発足したプロチームの北海道ワイルズは、市に包括連携協定の締結を求めている。市教委は「ひがし北海道との協定を解除したからといって、ワイルズと協定を結ぶということにはならない」としている。