映画「無理しない　ケガしない　明日も仕事！新根室プロレス物語」のポスター（ＵＨＢ提供）

　【根室】おもちゃ屋の経営者を中心に結成されたアマチュアプロレス団体「新根室プロレス」が映画化され、全国公開されることとなった。北海道文化放送（ＵＨＢ）が放映したドキュメンタリー番組に追加取材を加えて映画化したもので、映画は今年度の「根室市シティプロモーション事業（広告宣伝）」の対象事業となっており、市は「映画化とコラボレーションして根室を全国に発信したい」と話している。

　映画はＵＨＢが企画・制作した初の試み。タイトルは「無理しないケガしない明日も仕事！新根室プロレス物語」。来年１月２日から、東京を皮切りに全国で順次公開が決定し、同社が１９日に公表した。

　２０２１年１２月に道内枠で放送したドキュメンタリー番組（４５分）は、優秀な番組を表彰するギャラクシー賞奨励賞や日本民間放送連盟賞エンターテインメント部門優秀賞に輝くなど高い評価を受けていた。

　映画の出演陣は、生前のサムソン宮本代表をはじめ実弟で本部長のオッサンタイガー、アンドレザ・ジャイアントパンダら新根室プロレスメンバーら。テレビで地元根室でＵＨＢの契約カメラマンとして活動する芦崎秀樹さん（６７）が務めたナレーションは、北海道出身の俳優安田顕さんが務める。

　根室市は映画化公表に合わせ、「自分たちの住んでいる街を舞台にした作品の映画とコラボレーションして、シティプロモーションを実践したい」とコメントした。

　新根室プロレスは、おもちゃ屋を経営していたサムソン宮本代表らが、インターネットでリングを購入したことに端を発し、地元三吉神社での興行から全国区となった。１９年９月には代表の病気療養のため解散、２０年９月に代表が逝去、今年６月に復活した。