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網走タイムズ

乳牛、大きいけどかわいい 子どもたちが乳搾りを体験 あばしり学ロセトコース

哺乳びんで子牛にミルクを与える子ども

 【網走】市エコーセンターが小学生を対象に開いているあばしり学ロセトコースの第3講座「酪農体験~牛について知ろう」が、岩本牧場(市平和22)で行われ、子どもたちが乳牛や牧場について学んだ。

 同センターに集合した子どもたちは、バスで同牧場へ。さっそく牛舎に入り、飼われている牛たちを見た。

 子牛の牛舎では、フォークやスコップでわらを集めたり、哺乳びんで子牛にミルクを与えたりと、みな作業に一生懸命。

 哺乳びんといっても牛用なので、ゆうに1㍑は入る大きさ。最初はミルクがいっぱい入っていて重そうだったが、子牛がごくごくとうれしそうに飲む姿に、子どもたちも苦労が吹き飛んだよう。空になるまで口から離さない子牛に「かわいい」と笑顔を見せていた。

 ミルクを与える様子を見ていたのか、ほかの子牛たちも近寄ってきて柵から頭を出してくると、やさしくなでたりとスキンシップしていた。

 一方、牛乳を出す成牛は、自分たちの身長と変わらないような大きさにびっくり。それでも、配合飼料と呼ばれる餌を与えると、おいしそうに食べ始める様子に恐さも薄らいだようだ。

 搾乳をする小屋では、専用の機材を見学。同牧場の岩本敦志さんが「牛は、1日に何㍑の牛乳を出すと思いますか」と質問。子どもたちが「5㍑くらい?」「10㍑は出すと思う」などと話していると、岩本さんが「1日に40㍑出します」と聞いて「エーッ!」と驚きの声。試しに10㍑のタンクに水を入れ、持ち上げてみるとその重さにまた驚いていた。

 今はどこの酪農家も機械で搾乳するが、この日は昔ながらの手作業で行う「乳搾り」を体験した。岩本さんが見せてくれた手本をおそるおそるまねると、牛乳が水鉄砲のように飛び出し「出来た!」と歓声を上げていた。

 あばしり学は、網走の魅力や価値を再発見、再確認してもらうため、自然景観や歴史的資源、文化や産業、観光など多角的に学んでもらうもの。地域の学習素材や人材を結合したプログラムとして、2010年度から取り組んでいる。

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