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苫小牧民報

外国人と避難所体験 苫小牧市「防災の日」を前に

9月1日の「防災の日」を前に、苫小牧市は27日、苫小牧東小学校体育館で災害時の対応を外国人と一緒に学ぶイベント「避難所体験」を行った。ベトナム、中国、アメリカなどの外国人と地域住民ら約100人が交流しながら防災の知識を深めた。

翻訳アプリを使った災害情報のやりとりを体験する参加者

 イベントは昨年に続き2回目。参加者は札幌出入国管理局やJICA(国際協力機構)北海道、苫小牧署などが設けたさまざまな体験ブースを巡回。留学生から母国の災害について話を聴いたり、避難所で使う段ボールベッドや簡易トイレを組み立てたりした。

 講演では北海道国際交流・協力総合センター(札幌)の小田島道朗多文化共生チーム課長が、外国人の避難行動に関する知識は日本人とは異なる点を指摘。「避難所には何があって、どんなことをしてもらえるかを発信することも大事」と強調した。

 恵庭市から参加したフィリピン出身のディハイコ・ジョルジン・パゴボさん(35)は「胆振東部地震の時には避難所に行くことが考えられず、フィリピンの仲間と協力して乗り切った」と回顧。「(防災知識を学べる)こうした機会はとても助かるので、続けてほしい」と述べた。

 会場に用意されたスマートフォンの翻訳アプリで、インドネシア人との災害情報のやりとりを体験した苫小牧市柏木町の西川道義さん(76)は「きちんとコミュニケーションできて安心した。今度は自分のスマホでチャレンジしたい」と語った。

 市未来創造戦略室の田山地清美国際戦略主幹は「留学生や市内で働く外国人が増えており、今後も国籍を超えて、交流する機会を大切にしていく。課題を検証した上、来年度以降も実施できれば」と話した。

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