強い日差しとなり傘を差して歩く人たち（２３日午後１時１５分、末広町）

　南から暖かい空気が入った影響で２３日の渡島・桧山地方は気温が上がり、北斗市で最高気温が３４・２度となり観測史上最高となった。函館市美原は３３・３度で、真夏日の日数が計１９日となり過去最多を塗り替えた。市内の観光名所ベイエリアでは雨傘を差して歩いたり、冷房のある施設で休憩したりする観光客らが見られた。

　このほか今金町３４・５度（過去２番目の高さ）、せたな町３２・７度（同）が今年最高。厚沢部町鶉３４・０度、江差町３３・４度、松前町３３・２度、八雲町熊石３２・２度、奥尻町奥尻３１・６度、木古内町３０・２度が真夏日。

　函館地方気象台によると、北海道付近は２４日も引き続き暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となる見込み。渡島・桧山地方は曇りで雨の降る所がある見込で、気温の高い状態は続く。函館市の予想最高気温は２４、２５日が３２度で２６日も３１度と厳しい暑さが続く。

　渡島・桧山管内の小中学校では、熱中症対策として２４日から臨時休校や授業の短縮などを決めている。

　函館市では、公立中学校１８校、小学校３８校、戸井学園と戸井幼稚園の計５８校で２４日に２学期の始業式などを予定していたが、すべて臨時休校・休園とする。市教委によると、暑さを理由とした臨時休校は初めてで、渡島・桧山管内の熱中症警戒アラート発出状況次第では２５日も臨時休校とする可能性があるとしている。

　北斗市、七飯町、知内町、厚沢部町は２４、２５の両日を午前授業とする。江差町は２４日に予定していた始業式を予定通り実施する。乙部町では同日、明和小が午前授業とする。

　また、一部の学校では屋外での体育授業は行わない方向としている。