アイヌ民族の文化や歴史を紹介する催事が開かれている函館蔦屋書店中央吹き抜けマルシェ

　アイヌ民族の歴史や文化に触れ、さまざまな体験ができる展示会「Ｔｈｉｎｋ＆Ｆｅｅｌ　ＡＩＮＵ　ＣＵＬＴＵＲＥ～ウポポイｗｅｅｋ」が２１日、函館蔦屋書店（函館市石川町）で始まった。胆振管内白老町のウポポイ（民族共生象徴空間）の紹介をはじめ、さまざまなイベント、体験を通じてアイヌ文化の魅力を知ることができる。２７日まで。

　同書店の主催で、公益財団法人アイヌ民族文化財団の共催。中央吹き抜けマルシェにはアイヌの伝統的住居で「チセ」内部を再現したスペースを設け、土、日曜日には民族衣装の試着体験を予定。「シラオイコタンからウポポイへ」と題した写真やアイヌ文化を紹介するパネル、民具を展示。伝統文様を再現する切り絵や刺しゅうのワークショップを随時、提供している。

　店外では東京都内の人気アイヌ料理店「ハルコロ」がキッチンカーで函館初出店。店内キッチンスペースでは「チタタプ」など料理教室も開催している。工芸品を扱うウポポイショップ、美唄市から美唄長栄堂の菓子、Ｍｔ．ＩＮＫのジビエ肉の販売もある。

　２６、２７の両日は、キッズパークで作中にアイヌ語が出てくる絵本「おばけのマール」（絵・なかいれい　文・けーたろう）の読み聞かせ（午前１１時、午後１時）、２階ステージでは「音で感じるアイヌの伝統・文化」として、アイヌ文化伝承者の宇佐照代さんによるトークイベント（同１時）、古式舞踊（同１時半、同４時）を披露する。