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日高報知新聞

車いすユーザーも大自然を楽しむ アエル拠点に講習を兼ねたキャンプ開催【浦河】

浦河町民プールで三浦さん(中)の指導を受けながらアウトドア用車いすの取り扱い講習を受ける参加者

 バリアフリー環境の整備が難しい自然環境下でアウトドア用車いすを使って車いすユーザーやその家族らが大自然を安全に楽しむためのライセンス習得を兼ねた「アウトドア ファミリー クエスト キャンプinアエル」が18、19日の1泊2日の日程で浦河町西舎のうらかわ優駿ビレッジアエルで行われ、参加者たちがUNITI講習会で理解を深めるとともに、キャンプをしながら馬や山、川遊びなどを楽しんだ。

 「UNITI」はユニバーサルフィールドツアーインストラクターのこと。キャンプではUNITI講演会と検定を受けることで、全国に設置のアウトドア用車いすを取り扱えるライセンスが取得できる。

 今回のキャンプは、主催するプロスキーヤーでミウラ・ドルフィンズの三浦豪太さんが30年以上の交友のある新ひだか町三石丸富富永水産勤務の石橋崇文さん(40)らと三石での事前のキャンプを経て企画。障がいを持つ家族を対象に行われることから、障がい者の支援やサポートなどの取り組みに理解の深い浦河町の教育委員会に相談し、有事の際に近くにある建物に逃げ込むことができるアエルを拠点に開催。町内の体育施設なども活用しながら水中での車いすの取り扱いの講習なども行った。

 キャンプは大人が講習会、子どもたちは馬との触れ合いから始まった。講習会ではインクルーシブ野外研究所(IOE)の中岡亜希代表ら関係者と同研究所で上席技術指導官・レスキュープログラム担当も務める三浦さんが研究所や、ライセンスを取得する団体(道内ではミウラ・ドルフィンズのみ)などを説明。また、同車いすを使って実際に富士山登頂やマラソン、海水浴を楽しんでいる事例を写真で紹介した。

 三浦さんは、「障がいがあっても周りの技術と少しの力を借りればいろいろなところへ行ける」と強調し、今後は「取り扱いや技術、考え方の輪を広げていきたい」と話した。

 このあと、野外で昼食をとり、車いすの取り扱い講習をしながらうらら湖で水遊びした。

 19日は、午前に町民プールに移動し、水上での車いす取り扱い講習を行った。町によると同プールでの利用は初めてという。

 三浦さんは、利用者が水に入る前に周りの人が水に慣れる(水温と水圧)必要があることなど話し、水深70㌢のプールで講習。利用者の足のつま先から上へ徐々に水を掛け入水。そのままの浮力で車いすから離脱、再度車いすに乗せる流れを、三浦さんの指導を受けながら参加者たちが実践した。

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