坐禅の修行で心の落ち着きを体験する小学生

【えりも】生活が乱れがちになる夏休み中に、禅寺での坐禅体験を通じて規則正しい生活習慣を身に付け、相手を思いやる気持ちや助け合いの精神を育んでもらおうと25日、本町の曹洞宗法光寺（佐野俊也住職）で、未来えりも学（知育）事業の「夏休み禅の集い」が開かれ、町内の小学生37人が修行に参加した。

　主催は曹洞宗北海道第二宗務所第一教所と町青少年健全育成協会など。町教委が後援し、管内の８人の僧侶が指導したほか、町教委職員と佐藤綾佳、二場一光両地域おこし協力隊員もサポート。

　この日、本堂で佐野俊也住職が「坐禅は悪いことをしない・人のためになることをする・うそをつかない・自分一人では生きてゆけない」ことを悟る修行と説明。

　その後、僧侶たちの指導を受けながら、坐禅での呼吸の仕方、姿勢は座布団を二つ折りにして足を組み、両手を膝の上で組んで15分間、目を閉じて無言の修行を体験。参加した斉藤隆馬奇（りゅうき）君（笛舞小６年）は「坐禅中は何も考えず静かな気持ちでいられた」、高橋榎那さん（えりも小６年）は「緊張したけれど、心が落ち着いた気分になれた」と話した。

　竜神堂に移動して「映画ってどうできるの？」の制作実習。アメリカの大学で映画学を専攻した佐藤協力隊員がタイトル｢笑いの宝探し」で、児童たちが俳優になって12カットを撮影し制作した動画に興味津々の様子。夕食は新栄野球スポーツ少年団員の母親達が調理のカレーライスを食べてしばし休憩。フィナーレは、夕暮れの同寺駐車場で花火大会を開き、夏休みの一日に思い出を刻んだ。