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十勝毎日新聞

“熱気球愛”高じ「空旅舎」開業 遊覧体験専門に【帯広】

 「仲間からは『風は読めるけど空気の読めない男』なんて言われますけどね」と目尻にしわを寄せる。今春、長年勤めた郵便局を辞めて個人事業主「十勝空旅舎」として独立した篠田博行さん(55)は、繊細な熱気球を巧みに操り、今日も乗客を空旅に連れて行く。遊覧飛行事業を手がけ、自然豊かな景観など、十勝の魅力発信に努めるとともに、新しい観光体験としての熱気球の認知度向上に励んでいる。

十勝ならではの景観を

4月に独立し、熱気球で十勝の魅力を発信する篠田さん

 篠田さんは本別町出身。本別中央小、本別中、池田高卒。20歳の頃、勤めていた会社で機会があり熱気球のパイロット資格を取得。以降、十勝池田熱気球協会に所属してレースに参加するなど、熱気球愛が強まっていった。「熱気球は思うようにいかないのが面白い。航路もないから毎回違うルートを飛行できる。いつまでもやめられない」と話す。

 2008年に中古の熱気球を購入し、クラブチームを結成。19年に北海道バルーンフェスティバルで優勝したことがきっかけで、より本格的な活動を目指すようになり、フライト体験の事業化に向けて動き出した。

 21年に「十勝空旅舎」を開業。とかち財団の「とかちビジネスチャレンジ補助金」などを活用し、事務所の設置やゴンドラを大型化して体制を強化した。郵便局員と二足のわらじで運営していたが、事業の幅を拡大していくために、今年4月に独立した。現在、管内の民間事業者で熱気球の遊覧飛行体験事業を専門に行っているのは同社とHotair(鹿追)のみ。

 一番のやりがいは「お客さんが予想以上に喜んでくれること」。管内の河川敷から河川敷へと飛行するフリーフライト(1人33000円)では、パッチワーク状の畑や防風林などの十勝ならではの景色を堪能でき、値段以上の体験だと口にする利用者が多いという。

 「空から地域の魅力を発信することができる熱気球は、これからの十勝の観光を先導するものになる自負がある」と話している。

上空25メートルを体験 麦音で29日から

 十勝空旅舎(帯広、篠田博行代表)は、満寿屋商店麦音(帯広市稲田町南8線)の庭で、同店とのコラボイベント「熱気球体験搭乗」を行う。

 29~31日と8月1、3日開催予定。最大25メートルの高さまで上がる係留フライトで、約5分間の体験搭乗が楽しめる。

 時間は午前8時~好天が続く限り(当日の気候によって中止の場合あり)。予約不可。料金は大人2500円、子ども2000円(小学生以下保護者同伴)。当日使用できる麦音商品券300円が付く。

 問い合わせは篠田代表(090・6444・0085)へ。

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