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釧路新聞

ロケット廃材活用家具製作 釧路空港で展示【釧路市】

ロケットの廃材から製作したオリジナル家具をPRするプロジェクトメンバーら

 ロケットの廃材を活用して新しいプロダクトを生み出すアップサイクルプロジェクト「&SPACEPROJECT」は8月2日まで、廃材から製作したテーブルやベンチなどのオリジナル家具を、釧路空港1階ロビーで展示している。27日には記者発表会が同ロビーで行われ、プロジェクトメンバーが概要などを紹介した。  同プロジェクトは、釧路管内外の家具製造事業者や建築会社など9社が協力し、ロケット開発の際に発生した廃材でオリジナル家具を製作、新産業の創出を狙う全国初となるプロジェクト。2021年に同プロジェクトメンバーが、ロケット製作などを展開する「インターステラテクノロジズ」(大樹町)の見学に行った際、「ロケットの製作過程で廃材となる部品が多く廃棄に困っている」と担当者から聞き、「それなら再利用して、新しい産業の創出につなげよう」と、ものづくり企業などに声を掛け、プロジェクトを発足させた。

 その後、プロジェクト内で協力し、同社から提供されたガラスや鉄板などを使い、オリジナル家具の製作を開始。今年4月に東京で開催されたイベントで家具を初公開し、来場者や実業家の堀江貴文氏からも好評だったことから、釧路市の後援も受け同空港で展示することとなった。

  展示している家具は、試験用燃料タンクをリメークした「宇宙タンクベンチ」や、ロケット部材を使った「宇宙カーボンチェア」など7点。使用した廃材が、どのロケットやどのような部分で使われたかを紹介するパネルも展示している。

  発表会にはプロジェクトメンバーのほか、蝦名大也市長も駆け付け、製作に至った経緯や家具の特徴などについて紹介した。蝦名市長は「こういった新しいプロジェクトを進めてくれることはありがたい。地元の子供たちの夢にもつながる」と謝意を述べた。同メンバーらは「地元企業が中心となって製作したオリジナル家具をぜひ見に来てほしい」とPRし、「今後は各地の空港などで展示を行い、2025年開催の大阪万博でも展示できるよう、準備を進めていく」と抱負を語った。

  釧路管内のプロジェクト参加企業はBASE9、五明、サトケン、得地ファニチャ工業、釧路製作所の5社。

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