ホタル観賞の環境整う 地元企業がボランティアで 市卯原内「ほたるの里」
【網走】西部地区資源保全協議会(佐藤義孝会長)が市内卯原内川近くの山間部に設けている「北ほたるの里」に、トイレなど夜の観賞に必要な設備が整えられた。同会は「多くの市民に、ホタル観賞に訪れてほしい」と話している。
「北ほたるの里」は、近年ほとんどみられなくなったホタルを復活させることで昔の農村地帯を取り戻そうと、同会が長年にわたって取り組んでいるもの。西が丘小児童と協力しながら、現地で採集したホタルの幼虫を飼育。「北ほたるの里」に放流している。
現在はさまざまな企業も協力。人工の池を作り、卯原内川の水をいったん貯め、温めてから下流の池に流れ込むようにするなどで、ホタルの生息に適した環境を整えている。
沢に沿った雑木林に遊歩道を設け、夜間は足元を照らす小さな照明を灯すなど、同協議会は市民が観賞しやすいようにしているが、中でもトイレは市内のそうけん(中村圭社長)が、木道と鑑賞デッキは網走工業(中山寿恵社長)が毎年、ボランティアで設営している。
今年もホタルの鑑賞シーズンを前に設営を終え、卯原内市街から5㌔ほど山奥に入った「北ほたるの里」の夜間観賞に役立っている。
同会によると、今年もホタルが飛び交い始める日は近いとみられる。「夕方、雨が降った後の夜には脱皮が促される」といい、蒸し暑い日や夕立後の夜などが観賞の好機になりそうだ。
ホタルの明滅に影響するため、照明は最低限のものしか設けておらず、訪れた際は足元に注意が必要。「地域の小川にホタルが飛び交う姿を見て欲しい」と、同会は観賞を呼びかけている。
北ほたるの里は、卯原内市街の国道238号、西網走神社鳥居前の交差点から西が丘小方向に曲がった先、卯原内ダムの手前にある。途中、道路脇に立てられた看板やのぼりが目印になる。
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