学年ごとにボランテイア高校生に見守られて学習に励む児童

【えりも】夏休み期間中に町内小学生の基礎学力の定着・向上を図ろうと22、23の両日、町福祉センターで、町教委主催「夏休みスキルアップスクール“わからないをやっつけよう！”」が開かれ、町内３校の児童22人が参加して、えりも高ボランティア生徒10人のサポートを受けながら学習した。

　川上松美町教育長は、えりも高生に感謝しながら「学習に進んで参加したことは素晴らしい。少しでも解らない問題があったら、高校生に聞いて、勉強がわかる楽しさを経験してほしい」と期待。初日には、日高教育局の影山英明社会教育指導班主査が視察して、児童たちの学習意欲と高校生ボランティアの熱心な指導を確認した。

　使用した教材は道教委が作成した「北海道チャレンジテスト（夏休み版）」の国語と算数。学習は両日とも国語と算数40分ずつの学習。児童たちが回答に迷っている様子を見ると、高校生たちは近寄ってクロムブックで確認しながら正解をアドバイス。

　２日間の学習を終えた小学生には、川上教育長に代わって、高校生が一人ひとりに修了証を手渡し満足顔。２日間参加した大場葵さん（えりも小５年)は｢算数は難しいところが多かったが、高校生に回答の仕方を教えてもらってうれしかった」と喜び、ボランテイアのリーダーを努めた田丸朔（さく）さん（３年）は「小学生の学ぶ楽しさに少しでも貢献できたと思うし、自分も将来の進路選択に役立った」と話した。

　また、学習後は初日は生クリームを使ってペットボトルを振ってバター作り体験。２日目は屋外でのホットドックづくり体験をして昼食を楽しんだ。