がん撲滅 思いは一つ リレー・フォー・ライフに1300人
がん患者や家族らを支援するチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ(RFL)ジャパン2023とまこまい」が22日、出光カルチャーパーク(市民文化公園)で開かれた。がん患者や経験者、支援者が思いを一つにリレー形式で歩いた他、各種コンサートやトークショー、キッチンカー出店などを繰り広げ、多くの市民でにぎわった。
RFLは米国発祥のがん啓発活動。苫小牧市では2016年から実行委員会(西川良雄実行委員長)と日本対がん協会が開いており、昨年に続いて市内中心部を舞台とした。市内外からがん経験を持つ「がんサバイバー」44人をはじめ、支援団体やボランティアら約1300人が参加した。
開会式で大会長の岩倉博文苫小牧市長は「皆さんの力でがん患者たちを支援する運動の輪を広げて」とあいさつ。サバイバーを代表して17年に乳がんを経験した千歳市の泉絵里子さんが「心がくじけそうなときは応援してくれる仲間がいることを忘れないで。絶対に克服しよう」と訴えた。
がんサバイバーらが横断幕を掲げて歩くサバイバーズラップで開幕。市内の和太鼓演奏グループ「苫小牧創作芸能研究会樽前ばやし」も演奏しながら列を成す特別仕様で行った。日本対がん協会RFLジャパンの阿蘇敏之アシスタントマネジャーは「行政、地域と手を取り合っていることがひしひしと伝わる」とイベントの充実に目を細めた。
ボランティアで参加した苫小牧看護専門学校の土田柚月さん(2年)は「すごく楽しく歩くことができた。がん患者が孤独にならないよう、寄り添える看護師を目指したい」と気持ちを新たにした。参加費や寄付など約140万円が集まり、西川実行委員長は「イベントを支えてくださる皆さんがいなければできなかった」と感謝し、イベント成功を喜んだ。
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